マジック教室

マジックの始め方について。

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現在はコロナ禍の影響でグループレッスンはお休みしていますがオンラインレッスンを中心に、個別レッスン、出張レッスン等で日々マジックのレッスンを行っています。

マジック、手品、奇術という世界はその性質から大変に閉ざされた世界で、外から見ると何やらとっつきづらそうな印象があるかと思います。テレビやイベントなどでマジックを見て興味を持ち、「自分でもやってみたい」と思っても、どうやって始めたらいいのかなかなかわからない、という方も多いのではないでしょうか。

マジックの世界も時代とともに変化してきています。そこで現代のマジックの世界の入り口について、少しまとめてみようかと思います。

目次

  1. ①マジッククラブ
  2. ②マジックショップ
  3. ③書籍
  4. ④有料マジック解説動画
  5. ⑤インターネット上の動画
  6. ⑥イベント
  7. ⑦マジック教室、個別レッスン

①マジッククラブ

地域毎に公民館等で開催されているマジッククラブが日本には数多くあります。月に数回程度の例会が行われ、年に一回程度の発表会があるマジッククラブも少なくありません。講師がマジックを教えるスクール型と、会員がそれぞれ持ち寄ったマジックを見せ合ったり教えあったりするサークル型と、大きく二つに分かれます。
これらのマジッククラブは俗に”社会人マジッククラブ”と言われています。ボランティアでの出張マジックを受け付けているクラブも多く、子供会、老人ホーム、地元のお祭りなど出演の機会も色々とある所も多いです。

2020年時点でいうと、こうした社会人マジッククラブはピークを過ぎた感があり、多くのクラブでは会員の高齢化と会員数の減少に悩んでいるようです。その為、入会を希望すると大抵喜んで迎え入れてくれるとは思いますが、年齢層や活動内容などは事前に調べた方が良いかと思います。

②マジックショップ

マジックグッズを販売するマジックショップもマジックの世界のコミュニティの一つです。近年ではマジックショップのEC化が進み、店舗を持たないショップも少なくありません。東京、大阪、名古屋等の都市部であれば店舗型のショップを見つける事が出来ると思いますが、地方だとなかなか難しいかもしれません。百貨店の一角に実演販売のディーラーさんが立っている所もあります。ほとんどのショップはオンラインに対応しているので、商品そのものを購入する事は難しくありません。

セレクトショップ型で様々な商品を仕入れて販売しているお店と、メーカー型で自社商品を販売しているショップとがあります。扱っている商品もショップによって傾向があります。大体の場合、いくつかのショップを併用する事になります。

③書籍

何かを学ぶ場合に書籍から入る、という人も多いかと思います。マジックの書籍も非常に多く販売されています。一般書店等で棚に並んでいるものから、マジックショップ等でしか手に入らない専門書、さらに同人誌的に流通する個人製作のレクチャーノート等と様々です。
普通の本屋に置いてあるからそれほど専門的ではないだろう、という事もありません。特にハードカバーの本などは前提知識がないと読み進められない事も多いです。
マジックは動きのあるものなので、書籍だけではなかなかイメージが付きづらい事が多いですが、読みながら動きを想像する事が大事、という意見もあります。その為、向き不向き、好みの問題かなと思います。極力映像を見ないでマジックは書籍のみで学ぶ、という方もいます。

個人的には書籍はオススメです。著者や推薦者が口には出しづらいマジックへの情熱や愛のようなものを書いている事が多いからです。対面や動画で情熱や愛を語られるのは少し気恥ずかしいし、場合によっては少し嘘っぽく聞こえてしまうものです。こういう部分は、文字で読んだ方が素直に入ってくるように思います。マジックへの情熱や愛を学ぶには、書籍が最良かもしれません。

④有料マジック解説動画

DVD、ダウンロード等の映像媒体でマジックを覚える、というのがある時期から爆発的に増えました。その昔、VHSでのマジック映像が多く販売はされていましたが、ちょうどDVDに切り替わったタイミングでマジック映像の価格破壊も起こり、爆発的に普及したように思います。
逆にあまりにも多くのマジック資料がDVD化された事で、その後のストリーミング配信等への切り替えが現状それほど上手く行っていないように思います。多くの良質な映像コンテンツが未だにDVDのみで販売されています。海外ではサブスクリプションモデルの映像アーカイブ視聴サービスなども出ているようですが、国内だとまだほとんどないかと思います。
ダウンロード、ストリーミングの動画も国内ではちらほらは出ていますが、個別のマジシャンの作品集のようなものが多く、入門には適さないように思います。こうした映像媒体でマジックを覚える場合、今の所DVDプレーヤーは必須かと思います。

⑤インターネット上の動画

Youtube等の動画サイトでマジックを覚えた、という人が増えてきています。自宅でスマホからアクセス出来る手軽さ、そして多くの場合無料で視聴する事が出来る為、最初の一歩としては入りやすい入口かと思います。
マジックの業界内の評価でいえば、現時点では誰でもアクセスできるオープンな場でのマジック解説動画というものは賛否両論です。

DVD等で販売されている映像の違法アップロードは論外として、他のマジシャンが販売しているトリックを無許可で解説する等の権利問題も多く発生しています。これらは権利者と動画制作者の問題ですが、その他に詠み人知らずの古典的トリックの扱いをどうするか、といった事は世界中で未だに論争の最中です。また、権利侵害をしているマジック動画でマジックを覚えた善意の第三者へのハラスメントも一部では問題になっていたりと、時代の変わり目ならではの多くの課題があります。

⑥イベント

マジック愛好家の為の各種イベントがあります。単純なマジックショーから、マジックを解説するレクチャーやワークショップ、腕を競い合うコンテスト。そしてそれらが全て詰まった泊りがけのイベントであるコンベンションなど、規模の大小はありますが、色々と行われています。特に小規模の集いの場合はコミュニティ的な要素もある為、何度か顔を出すと知り合いも増える事と思います。

こうしたイベントはマジックショップやマジックバー、プロアマ問わずなんらかの団体が主催している事が多いです。手前味噌ですが、私自身もマジックマーケットというマジックオンリーの即売会イベントを年に一度開催しています。(2020年はオンラインのみで実施しました)

マジックイベントは基本的に3密の為、他の多くのイベント同様、中止/縮小/オンラインのいずれかが選択されているのが現状です。マジックを見る、新しいマジックを覚える、といった機能はオンラインでも代替可能ですが、特に参加者同士のコミュニケーションという部分はまだあまり解決策が出ていないように思います。この辺りはコンテンツを見せたい主催者と、コンテンツだけではなくコミュニケーションも取りたい参加者との間にまだ少し溝があるようにも感じます。ここはイベンター側の課題です。

⑦マジック教室、個別レッスン

ポジショントーク的にこのカテゴリを最後に持ってきてしまいましたが説明します。例えば楽器やダンス等であれば教室や家庭教師的な活動をされている講師が多くいる事と思いますが、マジックの世界では正直多くはいません。それでもやはり何かを学ぶ際に誰かから直接学ぶ、というのはモチベーション面でも理解度の面でも良い選択肢なのではないかと思っています。

「マジックを音楽やダンスのようなメジャーな文化にしたい!」
「街中に『マジック教室』という看板があるようにしたい!」

と思い自身でトザキマジックスクール立ち上げました。以来、下は小学2年生から上は75歳まで本当に老若男女問わずレッスンをさせていただいています。また、定期的に発表会を行うなど、見せる場作りも行っています。

新型コロナウィルスの影響で一旦オフラインの教室はお休みしている為、「街中にマジック教室という看板がある」風景からは少し遠ざかってしまっていますが、その分これまであまり出来ていなかったオンライン活動等や個別レッスン等を強化出来ているので、この辺りも時代の変化だなぁと感じています。

マジックは、トリック、タネというものがある為、どうしても完全にオープンにはしずらい世界ではあります。それでも時代が進むほどに少しずつアクセスはしやすくなってきてはいます。今後がなかなか見えづらい社会情勢ではありますが、インドアで、例えば映像越しなどでも楽しめる世界なので、少しでもご興味を持っている方は、今回紹介したような何かの入り口からマジックの世界を覗いてもらえればと思います。

【補足として】
マジックの世界はそれほど大きくない為、カテゴリーにするほど多くのプレーヤーがいるわけではないが影響力はある、という活動もいくつかあります。今回はあくまでカテゴリ毎の話題にした為、そうした個別の具体的活動は省略しています。例えば全国的なマジック団体を運営している、通信講座を行っているなどは記載していません。

また、日本の場合、大学のマジックサークルが大きな入口として機能していますが、大学生にしか使えない入口の為、省略しました。

思い付くままに列挙したので抜けてるカテゴリがあるかもしれません。その他、「こういうのもありますよね」等あればご指摘ください。

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